内視鏡センター
概要
佐田病院は昭和15年佐田外科病院として開業し、胃腸科は昭和40年に新設され、佐田病院という総合診療体制へすすむ重要な礎となりました。 翌昭和41年には内視鏡診断を開始し、現在の内視鏡センターは平成9年に開設され、九州では最もきれいで、効率的で、整備された内視鏡センターであると自負しています。
※胃腸科は、平成20年4月に「消化器科」に名称変更しました。
特徴(検査及び治療)
内視鏡(胃カメラ)検査に関しては、ハイビジョンタイプ高画質内視鏡を含めた各種内視鏡を多数そろえており、疾患に応じた選択が可能です。
内視鏡ファイリングシステムを導入しており、過去の検査画像を即座に参照することができ、経過の比較・治療効果などが容易に検討できます。
また平成18年には、経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)を導入し、嘔吐反射を誘発することなく、楽に検査を受けていただくことができるようになりました。
内視鏡的治療においては、内視鏡的止血術、内視鏡的異物除去術、内視鏡的ポリープ切除術、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、経皮内視鏡的胃ろう造設術、 上部・下部消化管狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術、ステント留置術などを施行しています。
また平成15年より、早期消化器癌に対する治療として内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を導入し、これまで外科的手術をおこなっていた 病変の一部を内視鏡的に切除できるようになりました。
切除した標本は、福岡大学筑紫病院病理部教授 岩下明徳先生にご診断いただき、術前検査結果・診断と病理組織結果を対比し、 より正確な診断能・確実な治療法向上を目指しています。
■“もう内視鏡はくるしくない” −経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)の特徴−
内視鏡機器は1回の検査毎に自動洗浄・消毒を行っています
内視鏡を受けたいけれど、感染を危惧されている方も少なくないと思います。
当院では内視鏡検査の度に専用の洗浄器で洗浄・消毒・滅菌をしています(消化器内視鏡機器洗滌・消毒法に準じています)。 これにより一般細菌、ピロリ菌、結核菌、真菌、肝炎ウイルス、エイズウイルスなどは完全に死滅し感染の危険はありません。 また、組織を採る内視鏡処置具も使い捨てタイプを使用しています。
リカバリールームで検査後の休憩ができます
鎮静剤を投与した方のためにリクライニングシートを備えたリカバリールームを設けていますので、 検査時の鎮静剤の投与を安心して受けることができます。
デジタル画像ファイリングシステムを使った結果説明
検査で得られた画像はすべてコンピューターにとりこんで保存・処理・検索できる画像ファイリングシステムを平成15年に導入しました。 これにより、その日に行った検査画像はもちろん以前の検査画像を即座に参照することができるため、疾患の経過観察・治療効果を説明することが 可能となりました。
疾患に応じた選択が可能な多数の内視鏡
デジタルハイビジョン対応の内視鏡、経鼻内視鏡、側視型内視鏡、拡大観察用内視鏡(NBI)、送水機能付内視鏡、超音波内視鏡など各種内視鏡をそろえており、 いろいろな疾患に応じた選択が可能であり、より正確な診断・確実な治療を行うことができます。
苦痛の少ない内視鏡検査
内視鏡検査を受けたいけれど、検査がつらいと敬遠されている方は多いと思います。超細径内視鏡は先端外径がわずか5mmと鉛筆よりも細く、 この内視鏡で検査しますとずいぶん楽に受けられると思います。また、検査に不安がある方は鎮静剤を注射し、少しボートしたり眠った常態で検査をしますので、 検査終了時には「もう終わったの?」といわれる方が多いようです。検査前になにかございましたら是非ご要望ください。
ご高齢の方も安心
内視鏡センター内には3つのトイレを設置しています。そのうちの2つが足腰の弱い方やご高齢の方にご使用いただきやすいよう写真のように 手すりを付けています。また、もう1つのトイレは車椅子が出入りできスイッチなどの高さも車椅子から届くように設置しており安心していただけるように 配慮しています。
“もう内視鏡はくるしくない” −経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)の特徴−
特徴(1)
経口内視鏡検査(口からの胃カメラ)といえば、「もう2度と受けたくない」というイメージが定着するほど、つらい検査という印象が強いと思いますが、 経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)は、そのイメージを一新させます。従来の経口内視鏡検査は、検査する際に舌の奥にある舌根に触れるために、 どうしても咽頭反射が起こってしまい、「オエー」となっていました。その点、経鼻内視鏡はスコープを鼻腔から直接食道へと通すことで、 舌根に触れないため咽頭反射がほとんど起きません。
特徴(2)
経口内視鏡検査では、マウスピースで口がふさがれておりスコープも口から入っているため話せません。 しかし、鼻からスコープを入れる場合は口がフリーですので会話ができます。
特徴(3)
経口内視鏡検査では、咽頭麻酔を行うため検査後はすぐに飲水や食事をすることはできませんが、鼻からスコープを入れる場合は鼻腔への局所麻酔 を行うだけですので、検査後すぐに食事をすることができます。
“鼻から入れて本当にだいじょうぶ?”
普通、鼻からモノを入れることはなく『すごく痛そう』と感じるのはやむを得ず、実際に鼻腔は神経が集中している敏感な部分です。 そこに、スコープを通しますので挿入する前にはキチンとした前処置を行います。しかし、その部分(鼻腔)だけを麻酔すれば、 鼻から入れても痛さを感じることなく通すことができます。実際に経験されますと、その恐怖心は影を潜めてしまうようで、経鼻内視鏡検査を受けた方へのあるアンケート調査では、なんと9割をこえる人たちが『次回も鼻から』と希望されています。 それでも「どうしても鼻からは抵抗がある」という方には、セデーションといって患者さんの不安・不快・疼痛を和らげるため鎮静剤の投与を行い、 患者さんの意識がないうちに検査を済ませるという方法をとっています。目が覚めたら「もう検査が終わっている。」というパターンですが、 鎮静剤を投与しているため、回復室でしっかり休憩をとってから帰っていただきます。
手術せずに内視鏡治療で切除できる胃癌
内視鏡治療が可能な早期胃癌の条件は、大きさが20mm以内で、癌の深さが粘膜内にとどまり、組織の種類が高分化型の腺癌で、一括切除が可能な病変であると胃癌治療ガイドラインには記載されています。切除方法は、病変の下に生理食塩水を注入し、病変を浮かせてスネア(ワイヤ)をかけて切除します。これを内視鏡的粘膜切除術(EMR)といいます。内視鏡的粘膜切除術(EMR)で切除不可能な病変、すなわち胃癌治療ガイドライン病変以外の病変は外科的手術を余儀なくされていました。しかし、外科的切除された20mm以上の大きさの病変でもある条件を満たせば、リンパ節転移の可能性が極めて少ないことが明らかになってきました。 従来のスネアを使う内視鏡的粘膜切除術(EMR)では大きな病変は切除できず、平成10年頃より色々なナイフ(デバイス)を用いて病変を剥がす方法が発表され始めました。それが、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)です。 この手技の出現により、ある条件を満たせばどんなに大きな病変でも確実に一括切除することが 可能になりました。当院でも、平成15年よりESDを導入し治療を行っています。
【従来の内視鏡的粘膜切除術(EMR)】

【最新の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)】

下記のような症状の方は、消化器内科までお問い合わせください
胃痛、下痢、嘔吐、潰瘍、吐血、下血、血便、貧血、腹痛、食欲不振、胸焼け、糖尿、
だるさ、体調不良、黄疸、倦怠感、風邪の症状(インフルエンザ含む)など。









