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頭痛外来

頭痛はよく遭遇する症状の一つであるにも関わらず、病院を受診しても診断が下されず、鎮痛薬の処方のみで終わることもしばしばあるかと思います。

頭痛診療で最も大切なことは、

  • 頭痛それ自身が原因である一次性頭痛
  • 何らかの原因疾患に派生して生じる二次性頭痛を見極めること
  • 稀ですが生命を脅かす疾患を見逃さないことです。

当院の頭痛専門外来では、的確な診断と的確な治療を心がけております。

当院を受診された患者様で、一般外来では比較的珍しい症例をご紹介します。

症例1 40代男性 もともと頭痛持ち マッサージしても取れない後頚部の頭痛

主訴:左の首〜後頭部のしつこい痛み

患者さんの病歴

  • もともと肩こりもちで整体通いで対応している。
  • 今回、長時間の運転後、肩こりが悪化、整体に行っても症状は改善しない、鎮痛剤の内服も効果がなく、後頭部まで痛みが出てきた。

当院頭痛外来受診時

  • 血圧は160−180/100mmHgと高く、指摘部位の持続する重だるい痛み。
  • その他の脳神経系に関する異常はなし。

診断:椎骨動脈解離

40-50代男性に比較的多い病気

椎骨動脈の内膜が裂けることで発症します。頚部への負担がきっかけになることがあります。
ゴルフスイング・カイロプラクティック・首鳴らし・車バック時の首の急なひねり)

片側頚部〜後頭部の拍動痛や重だるい痛みが症状の特徴

脳の動脈を精密に見る検査で診断が可能です。
稀に、その後に脳梗塞や脳出血を引き起こすことがあるため、注意深いフォローアップが必要です。
治療は、一定期間の安静・頭痛を和らげる鎮痛剤・血圧が高ければ血圧降下薬など・・・

頭部MRA画像(当院で検査可能です)

症例2 30代女性 10代からの片頭痛、頻度増加と難治化、右上下肢の一過性の麻痺

主訴:右側頭部拍動性頭痛と左上下肢脱力発作

患者さんの病歴

  • 高校生から1回/月のペースで6-12時間程度持続する頭痛があった。
  • 市販鎮痛剤で緩和していたが、徐々に頻度が増加し症状の悪化もあり。気がつけば、15日/月以上鎮痛剤内服を内服していて、鎮痛剤の効果も乏しくなってきている。
  • 1年前頃より頭痛の際に左の上下肢の脱力と言葉のしゃべりにくさが数回出現していたが、1週間前より頭痛時の左上肢脱力発作と感覚障害が頻発する。麻痺症状は1時間程度で完全消失する。

当院頭痛外来受診時

  • 明らかな脳神経に関する異常はなし
  • 右側のずきんずきんとした頭痛と両側の頭の重だるさ
  • CT やMRI&MRAと言った画像検査でも、明らかな異常は認めず

診断:①片頭痛 ②鎮痛薬使用過多による頭痛 ③一過性脳虚血発作

もともと頭痛もちの患者様が、新しい頭痛を併発することは珍しいことではありません。
しかしながら、慢性の経過の中で重大な脳疾患は見逃されがちです。

この患者さんの場合は、時間経過の中で、3つの病気を罹患していることが分かりました。
各々の疾患を理解した上で適切な治療をすることが重要です。

MRA

左中大脳動脈の前方枝の閉塞?

一般的な頭蓋内の精密検査で明らかな異常がなくても脳神経疾患が疑われる場合は、近隣の総合病院の 脳神経内科と連携を取り、より専門的な精密検査を依頼することも可能です。
本症例は、血管造影した結果、脳血管の一部の閉塞が明らかになりました。

現在は、麻痺の症状は改善し、元々の頭痛の治療を行っています。

頭痛の既往なし 2週間前から繰り返す経験したことのない激しい頭痛

主訴:2週間前からの雷に打たれるような頭痛

患者さんの病歴

もともと頭痛歴はなし。2週間前にトイレに行った際に、経験したことのないような、雷に打たれるような頭痛を自覚した。その後も数回/日の頻度で同様の頭痛を自覚している。

トイレでの排便時以外でも、バレーの競技中、冷たい風が吹くとき、起床時に繰り返す。

当院頭痛外来受診時

  • 脳神経学的な異常はなし
  • 後頭部に雷に打たれるような頭痛を自覚したのち、頭全体に拍動する頭痛(右>左)が数時間継続する
  • 悪心・嘔吐なし。全く無症状の時間もある
  • 頭部CTは明らかな異常なし

診断:RCVS 可逆性脳攣縮症候群 (Reversible cerebral vasoconstriction syndrome)

原因は脳血管の多発性の可逆的攣縮(血管が痙攣すること)

女性が男性の2-3倍多く、20-50代に起こりやすい病気です。
原因は、妊娠・片頭痛の一部の薬・脳血管の一部の薬のことがありますが、30-40%は、原因が特定できない特発性です。

頭痛の発症のきっかけとなるのは、性交・産褥・入浴・ストレス・ヴァルサルヴァ手技(いわゆるいきみ)・原因薬剤の内服です。

症状:雷に打たれるような頭痛、その他(嘔気・嘔吐・痙攣)

血管の痙攣はほとんどが一過性で、1ヶ月程度で正常化します。
症状も1-2週間は頻発しますが、多くは3週間以内に消失し、少なくとも3ヶ月以内に完全寛解します。

しかし、くも膜下出血(22%)、 一過性脳虚血発作 (16%)、脳出血(6%)、脳梗塞(4%)などの脳の重篤な病気を合併することもあるので注意が必要です。

治療

  • 一定期間の安静
  • 原因薬剤を内服している場合は中止
  • 脳の血管の痙攣を抑える薬(Ca拮抗薬)・ステロイド・血圧管理など・・・

MRI&MRA(当院で精査可能です)

経時的に何度か検査を行うと一部動脈の攣縮を疑わせる所見を認めることがあります

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