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病院情報公開

はじめに

DPC制度(DPC/PDPS)とは、「Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System」の略で、入院患者さんの病名や診療内容の組み合わせに基づき、厚生労働省が定めた1日あたりの包括点数診断群分類(DPC)に基づく1日あたり包括払い制度(PDPS)から入院医療費を計算する制度のことです。

病院情報公開と目的

当院ではDPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた病院情報を作成し、市民の皆様に、当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的として、病院情報の公開を行なっています。

また、病院の様々な機能や診療の状況などを具体的に数値化し、客観的に評価・分析することで医療サービスの質の向上を図っています。

公開している情報(指標)は、平成28年度(平成28年4月1日から平成29年3月31日)に退院された患者さんのデータを対象として集計しています。

尚、DPCの制度上、次に該当される患者さんは集計の対象とはなりません。

①健康保険証を使用されない(自動車損害賠償責任保険や労災保険、自費など)患者さんのデータ
②DPC対象外病棟(地域包括ケア病棟)のみに入院された患者さんのデータ
③短期滞在手術等基本料2を算定した患者さんのデータ

※集計項目「2」診断群分類別患者数等については、上記①~③に加え、短期滞在手術等基本料3を算定した患者さんのデータも対象となりません。

 ■ 平均在院日数、患者数、平均年齢等の考え方について

在院日数 当院に入院していた(入院日から退院日まで)日数です。
患者数 1回の入院を1カウントしています。
平均年齢 入院日の年齢の平均値です。
転院率 該当する項目の症例数のうち、当院から他の病院へ転院(継続入院)された患者さんの割合です。
 -(ハイフン) 患者数が10未満の場合には「-」としています。
病院情報集計項目
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数

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退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。

年齢階級別退院患者数グラフ
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2 59 156 179 314 386 577 469 386 97

主な診療科は外科、整形外科、内科、消化器内科であり、入院の大半は手術目的です。
入院患者全体の平均年齢は60.98歳、うち約4割を60~70代が占めるとはいえ、20~60代のいわゆる現役世代も多く、都市部に立地する地域特性を反映する急性期病院です。
また後述する外科の胆のう関連疾患の患者平均年齢は53.97歳、多汗症は同26.85歳、整形外科の腰椎椎間板ヘルニアも同44.81歳と平均年齢の低い症例が多いのも特徴です。

診断群分類別患者数等

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14桁のDPCコード(診断群分類番号)について、各診療科別に集計しています。
項目は、DPCコード(診断群分類番号)に対する患者数、平均在院日数(自院・全国)、転院率、平均年齢、患者用パスの有無で、各診療科別に上位5つを掲載しています。

【用語について】

DPCコード

DPCでは、入院の患者さんの病名と治療内容(手術や処置など)の組み合わせにより4,918種類(平成28年度)の診断群に分類され、それぞれに14桁のDPCコード(診断群分類番号)が割り振られています。

このコードは、病気と治療内容によって分類されますので、同じ病気であっても治療方法が違えばDPCコードは異なります。
DPC名称 どのような病気で、どのような治療内容を行ったかを表しています。
平均在院日数(自院) 当病院に入院していた日数(入院日から退院日までの日数)の平均値です。
平均在院日数(全国) 厚生労働省より公表される平成28年度における全国のDPC対象病院の在院日数の平均値です。
患者用パス ある一定病気に対して、治療・検査・処置などの内容をスケジュール表(パス表)にまとめ、治療内容を標準化した「治療計画表」のことです。治療時に患者さんにお渡し、説明を行っております。また、患者用パスが存在するものについては、患者用パスを掲載しています。
外科診療科コード:110
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆のう水腫、胆石性胆のう炎の腹腔鏡下胆のう摘出術 332 6.72 7.61 0.60% 53.17 腹腔鏡下胆のう摘出術
060340xx03x00x 胆管結石、胆管炎の内視鏡的胆道手術(乳頭切開・結石除去術等) 45 9.47 11.06 11.11% 75.02 -
060150xx03xxxx

虫垂炎の腹腔鏡下虫垂切除術
(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)

38 5.00 5.60 0.00% 36.61 虫垂切除術
180040xx99x0xx 透析シャント機能低下等に伴うシャント造設術後の治療 36 3.17 10.01 0.00% 65.39 -
060335xx0210xx 胆のう水腫、胆石性胆のう炎の腹腔鏡下胆のう摘出術+内視鏡的胆道ステント留置術 31 13.65 22.09 6.45% 60.16 腹腔鏡下胆のう摘出術

身体への負担を可能な限り軽くして、社会復帰を1日でも早くできるよう、鏡視下手術を積極的に採用し、術後の早期回復、早期退院に努めていることが平均在院日数に顕著に表れています。
外科で最も症例の多い胆のう水腫、胆石性胆のう炎では、従来はお腹に4カ所の小さな穴を開けて腹腔鏡下胆のう摘出術を行っていましたが、2009年より臍部の1ヵ所の小さな穴から行う単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術を採用し、更なる低侵襲手術を実現しました。
また、下記データは「短期滞在手術等基本料3」の対象となるため、上記データには反映されていませんが、鼠径ヘルニア、多汗症など多くの症例数を誇り、実質的には当該診療科の2、3位となっています。これは、平成10年より「日帰り手術」に積極的に取り組んだ成果だと考えます。

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x002xxxx 15歳以上の鼠径ヘルニアの腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 216 2.56 4.97 0.00% 59.10
080240xx97xxxx 多汗症の手術 48 1.23 3.00 0.00% 26.85
整形外科診療科コード:120
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx97x1xx 腰部脊柱管狭窄症・脊椎すべり症の手術+脊髄造影(ミエログラフィー)検査 97 24.47 21.14 1.03% 68.75 腰椎手術
070350xx97xxxx 椎間板変性、ヘルニアの手術 76 23.49 17.07 0.00% 43.83 腰椎手術
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性含む)の人工関節置換術 46 33.07 26.26 2.17% 73.98 関節鏡手術
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等含む)の半月板切除術・滑膜切除術等 36 10.92 11.91 0.00% 55.53 関節鏡手術
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎圧迫骨折の保存的治療 33 40.36 20.57 12.12% 81.42

-

当診療科は脊椎・脊髄手術を強みとし、腰部脊柱管狭窄症及びすべり症に対する椎弓形成手術の症例数が最も多くなっています。またそれに次ぐ椎間板ヘルニアもその多くは腰部です。膝・肩といった関節疾患にも注力しており、膝の人工関節置換術や関節鏡下半月板切除術等の手術が第3位、第4位となっています。
術後は、機能が充分回復した後、退院してもらっています。
また当診療科の大きな特徴として、ペインクリニック外科との連携が挙げられます。
首や腰・関節といった痛みに対し、手術等の治療に加え、薬物療法・神経ブロック治療・運動療法など専門的な疼痛コントロールを組み合わせた多面的な対応が可能です。

消化器内科診療科コード:500
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060102xx99xxxx 大腸憩室炎・憩室出血等(穿孔又は膿瘍を伴わない)の治療 47 4.02 7.89 0.00% 61.57 -
170020xxxxxx0x 急性アルコール中毒の治療 44 1.34 2.60 0.00% 29.68 -
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎(感染性腸炎含む)の治療 30 5.37 5.50 0.00% 48.17 -
060020xx04x0xx 胃悪性腫瘍の早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術(ESD) 28 8.32 9.02 0.00% 69.14 胃十二指腸・早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症の治療 17 4.76 7.44 5.88% 56.88 -

消化器内科では、「短期滞在手術等基本料3」の対象となるため、上記データに反映されていない「大腸良性腫瘍の内視鏡的手術(124件)」(下記データ)が最も多くなっています。また、早期がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)など内視鏡的治療を積極的に行っています。尚、当該診療科で対応が難しいがんの症例については、外科と連携し治療を行っています。詳細は「3.初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数」をご覧下さい。

また検査・治療を行う内視鏡センターにはカプセル内視鏡や経鼻内視鏡、超音波内視鏡など各種ハイビジョン高画質タイプの器具を揃え、早期発見できる体制を整えています。
目指すのは「早期発見・早期治療」。

また第2位については、当院が救急指定病院であること、都市部に立地しているためと考えられます。

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xx0 大腸良性腫瘍(大腸腺腫・大腸ポリープ)の内視鏡的手術 124 2.38 2.72 0.00% 60.87
内科診療科コード:010
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全の治療 21 26.10 17.95 9.52% 84.48
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症の治療 - 9.13 12.43 0.00% 78.25
170020xxxxxx0x 急性アルコール中毒の治療 - 1.13 2.60 0.00% 33.25
100380xxxxxxxx 体液量減少症の治療 - 8.33 9.33 16.67% 80.17
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎の治療 - 13.60 21.25 0.00% 91.40

内科では、心不全の症例数が最も多く、急性心不全の患者さんや慢性心不全(急性増悪)の患者さんを受入れています。特に心臓リハビリテーションに力を入れており、他の病院と連携をとり、その治療が必要な患者さんを積極的に受け入れ、患者さんが1日も早く社会復帰できるようスタッフ一丸となり取り組んでいます。
また、様々な感染症関連疾患の治療を行っており、中でも腎臓・尿路感染症の症例が第2位となりました。


肝臓内科診療科コード:501
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む)の治療 41.00 13.50% 0.00% 64.67
060270xx99x0xx 劇症肝炎、急性肝不全、急性肝炎の治療 - 9.50 13.02 0.00% 70.50
060295xx99x0xx 慢性C型肝炎の治療 - 2.50 10.58 0.00% 54.50

日本における肝がん発症原因の70%以上を占めるウイルス性肝炎。特にC型肝炎、肝硬変が進行してがん化するケースが多く見られますが、近年、有効な薬剤の出現により、高い確率でウイルスを排除することが可能となりました。
当院では平成28年4月に「肝臓内科」を新設し、軽度の肝障害から慢性肝炎、肝硬変、肝がんの肝臓病の全般の治療ができるようになりました。また、平成29年4月より肝疾患専門医療機関の指定病院となっています。
当診療科では、肝硬変の患者さんが最も多く、その内容はあらゆる合併症の危険性が高い「非代償期」の肝硬変の治療です。また、内視鏡的治療や肝切除等が必要な場合には、消化器内科や外科で対応できる体制を整えています。


初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの人数を、初発のUICC病期(ステージ)分類別、および再発に分けて集計しています。
この指標の患者数は、延患者数となります。同じ患者さんが複数回入院された場合、入院期間ごとの数で患者数を集計しています。
また、ステージが「0」のものについては集計対象外としています。

■UICC病期分類・・・国際対がん連合(UICC)によって定めたTNM分類(T:原発巣の大きさと進展度、N:所属リンパ節への転移状況、M:遠隔転移の有無の分類)によって、各がんの病期(ステージ)を5つに分類しています。

がんの病期(ステージ)分類
Stage0 上皮内がん
StageⅠ 原発臓器に限局するがん
StageⅡ
StageⅢ 局所進展するがん、特に所属リンパ節に転移を有するがん
StageⅣ 遠隔転移を有するがん
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 24 1 3 3 8 22 1 7
大腸癌 15 9 22 12 7 20 1 7
乳癌 8 4 - - - - 1 7
肺癌 1 - 1 5 - 1 1 7
肝癌 1 - - - - 1 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では胃癌・大腸癌は外科・消化器内科、乳癌・肺癌は外科、肝癌は外科・肝臓内科で治療を行っています。
StageⅠについては消化器内科にて、内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)により、早期治療を目指します。内視鏡での治療が難しい症例は、外科を中心に手術・化学療法・電磁波温熱療法・緩和ケアなどの選択肢の中から患者さんの状態に適した、また、希望に沿った治療を組み合わせて行っています。
再発癌については、がん専門病院と連携し、多くの進行再発癌の患者さんを受け入れています。
ここ1年のトピックスとして、乳癌が挙げられ、平成28年9月より専門クリニックと新たに連携したことを契機に症例数を伸ばしています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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成人(20歳以上)の市中肺炎(※1)の患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
重症度は、成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて分類しています。
この指標では、「入院のきっかけとなった傷病名」と「最も医療資源を投入した傷病名」が肺炎の患者さんを集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルス肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、急性気管支炎、小児肺炎などは集計対象外としています。

※1 市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎です。

肺炎の重症度分類 治療の場との関係
軽症 外来治療レベル
中等症 外来または入院レベル
重症 入院レベル
超重症 ICU入院レベル
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 8 5.88 49.00
中等症 12 22.25 75.42
重症 5 15.60 86.00
超重症 - - -
不明 - - -

患者数が最も多いのは中等症の患者さんとなっています。
軽症の患者さんの平均年齢が40歳代であるのに比べ、中等症以上の患者さんでは80歳前後と高齢になっており、成人市中肺炎は高齢になるほど重症化していることが分かります。
成人市中肺炎診療ガイドラインでは、軽症の患者さんは外来治療となっておりますが、癌などの既往があったり、他疾患の併発・合併が懸念される場合など、重症化が危惧され入院となるケースもあります。

脳梗塞のICD10別患者数等

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脳梗塞等の分類にあたる患者さんをICD-10コード別に、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しています。 この指標では、「最も医療資源を投入した傷病名」が脳梗塞等のICD-10に該当した患者さんを集計しています。

※ICD(国際疾病分類)とは、正式な名称を「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」といい、疾病、傷害及び死因の統計を国際比較するためWHO(世界保健機関)から勧告された統計分類のことです。ICDはアルファベットと数字を用いコード化されたものであり、コードによってその病名が表されています。現在、わが国ではWHOによる第10回目の改訂版「ICD-10」に基づき、傷病名の統計分類を行っています。

ICD10 傷病名   患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 - - 18.00 74.67 33.33%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,
脳梗塞に至らなかったもの
- - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,
脳梗塞に至らなかったもの
- - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -

当院には脳神経外科や神経内科等が無いため、専門的な治療が必要な患者さんは、基本的に他の医療機関へご紹介させて頂きます。ただし、患者さんが当院での治療を強く希望された場合は、連携している専門医の指示・協力を仰ぎ、当院にて治療させて頂くこともあります。
こうした場合に備え、平素より他院との連絡を密にとり、スピーディーに判断、対応できる体制作り、連携に取り組んでいます。

診療科別主要手術別患者数等

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手術件数が多い順に上位5手術(Kコード)について、診療科別に集計しています。
項目は、手術(Kコード)に対する患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢、患者用パスの有無を掲載しています。
入院中に複数の手術を行った場合については、主たる手術(又は点数の最も高い手術)のみをカウントし、集計しています。
輸血関連(K920$)や創傷処理、非観血的整復術、徒手整復術等の軽微な手術や加算等については集計から除外しています。

【用語について】

Kコード 医科の診療報酬点数表で定めた、手術に対する点数表コードのことです。
名称 手術術式の名称です。
平均術前日数 入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の平均日数です。
平均術後日数 手術日から(手術日当日は含まない)退院日までの平均日数です。
患者用パス ある一定病気に対して、治療・検査・処置などの内容をスケジュール表(パス表)にまとめ、治療内容を標準化した「治療計画表」のことです。治療時に患者さんにお渡し、説明を行っております。また、患者用パスが存在するものについては、患者用パスを掲載しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 366 1.16 4.98 1.09% 53.88 腹腔鏡下胆のう摘出術
腹腔鏡下胆のう摘出術(日帰り手術の場合)
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 216 0.02 1.54 0.00% 59.10 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(日帰り手術の場合)
K196-2 胸腔鏡下交感神経節切除術(両側) 48 0.04 0.19 0.00% 26.85 多汗症手術(日帰り手術の場合)
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 38 0.47 3.53 0.00% 36.61 虫垂切除術
K6335 鼠径ヘルニア手術 31 0.32 1.32 0.00% 71.42 鼠径ヘルニア手術

前述の通り、1位は胆のう疾患に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術となっています。
鼠径ヘルニアについては、第2位の腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(TAPP)216件に加え、第5位のクーゲル法などによる手術も31件行っており、合計では247件を数えます。
また第3位は多汗症に対する手術であり、平均術後日数0.19日に表れているようにほぼ日帰り手術で行っています。

整形外科診療科コード:120
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 192 4.65 20.10 2.08% 61.42 腰椎手術
K0821 人工関節置換術(膝)(股) 59 2.29 29.31 1.69% 73.08 人工膝関節置換術人工股関節節置換術
K066-21 関節鏡下関節滑膜切除術(膝)(肩) 37 1.05 11.57 0.00% 65.49 関節鏡手術
K068-2 関節鏡下半月板切除術 28 1.00 7.36 0.00% 56.79 関節鏡手術
K0732 関節内骨折観血的手術(手)(足) 24 1.96 14.29 0.00% 63.79 上肢骨折手術
下肢骨折手術

整形外科では、脊椎疾患(脊柱管狭窄症、すべり症、ヘルニア、脊髄症、後縦靱帯骨化症等)の患者さんが多く、手術件数も同様に脊椎疾患に対する「椎弓形成術」が最も多くなっています。
当診療科第2位の人工関節置換術は、「膝」が47件、「股」12件となっており、膝の疾患については、変形性膝関節症に対する人工関節置換術が最も多くなっています。
また、第3位・第4位のとおり、膝疾患についてそのほとんどを「関節鏡下」で行い、早期の社会復帰を促しています。

※第3位:関節鏡下関節滑膜切除術・・・「膝」36件、「肩」1件

消化器内科診療科コード:500
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 122 0.07 1.34 0.00% 59.57 大腸ポリープ・粘膜切除術(日帰り手術の場合)
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 25 1.00 6.76 0.00% 67.80 胃十二指腸・早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 13 0.15 5.38 0.00% 58.62 大腸・早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術(院内服用)大腸・早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術(持ち帰り用)
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 0.11 2.33 0.00% 71.56 大腸ポリープ・粘膜切除術(日帰り手術の場合)
K654 内視鏡的消化管止血術 0.50 7.75 0.00% 60.13

前述のように早期癌への内視鏡治療に注力しているのが分かる結果となっています。
大腸良性腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)が第1位、早期胃癌や大腸癌に対する早期悪性粘膜下層剥離術(ESD)が第2位、第3位となっています。

その他

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「最も医療資源を投入した傷病名」が播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、真菌感染症、手術・処置等の合併症について、患者数と発生率を集計しています。また、「最も医療資源を投入した傷病名」と「入院契機(入院のきっかけとなった傷病名)」が、「同一」か「異なる」かで分類し 集計しています。

【用語について】

播種性血管内凝固症候群(DIC) 重篤な感染症や悪性腫瘍などの様々な基礎疾患を原因として起こる、全身性の重篤な病態のことです。
敗血症 感染症によって起こる全身性炎症反応の重篤な状態です。
真菌感染症 真菌によって起こる感染症です。
手術・処置等の合併症 手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染症などが挙げられます。合併症はどのような術式でもどのような患者さんでも一定の割合で起こり得るもので、医療ミスとは異なります。
入院契機 入院のきっかけとなった傷病名「入院契機病名」のことです。
発生率 全患者数のうち、該当疾患を発症された患者さんの割合です。
入院契機が「同一」・「異なる」

入院契機が「同一」の場合は、ある病気の治療目的で入院し、その病気の治療を行ったことを表します。(例:合併症等を既に発症した状態で入院し、当院で治療。)
一方「異なる」場合は、ある病気の治療目的で入院したが、併発していた病気、若しくは入院中に違う病気(この指標の場合、播種性血管内凝固症候群や敗血症、手術・処置等の合併症)を発症し、その治療が主だったものになってしまったことを表します。

(例:当院入院後、合併症等を発症。)
DPC6桁 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - 0.11%
180010 敗血症 同一 - 0.11%
異なる - 0.08%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - 0.04%
180040 手術・処置等の合併症 同一 51 1.94%
異なる - 0.08%

播種性血管内凝固症候群や敗血症は、DPCで高額な点数が設定されているため、臨床的に根拠のある診断でなければアップコーディング(不適切な入院医療費請求)と疑われるものとされています。当院では臨床的に根拠のある診断を基に 診療内容(医療資源)も勘案した上で、DPC病名の決定、入院医療費請求を行っています。
当院で播種性血管内凝固症候群、敗血症、真菌感染症を傷病名としたケースは、10症例未満であり、発生率も0.04%~0.11%と低い結果となりました。
手術・術後等の合併症については、他医療機関で手術を行い、術後に合併症を発症された患者さんの紹介を積極的に受け入れているため、発生率が1.94%となっています。特に当院では、内視鏡手術後の術後出血の患者さんや、透析シャントトラブル術後の患者さんが多くいらっしゃいます。

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