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院長挨拶

今年は医療、介護、障害福祉の3報酬同時改定が行われ、これは6年振りのことです。内訳をみますと医療職の技術料や人件費に充てる本体部分は0.55%増加、薬価部分は1.45%減、介護は0.54%増、障害福祉は0.47%増となっていますが、診療報酬全体ではマイナス0.9%と医療界には厳しいものです。

高齢者の増加に伴って医療費は毎年5000億円以上増加しています。2025年には、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になります。必然的に今後も高齢者数はますます増えて、それに伴い医療費も増加してきます。どうしても若者より高齢者が病気になり易いのは老いの自然の摂理です。肝炎治療薬や抗がん剤などの新しい高価な薬が今後も次々と出てきます。どうしたら少しでも医療費を抑制できるのでしょうか。限りある医療資源を有効に活用することを我々は模索しなければいけません。

まずは病気にかからないようにすることが一番でしょう。高血圧、脂質異常、高血糖に内臓肥満が加わるとメタボリックシンドロームといいますが、この状態が続くと血管の動脈硬化も進み、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病となり、狭心症、心筋梗塞、脳血管障害などを発症します。メタボリックシンドロームと判定された人の年間医療費はその他の人に比べ平均で9万円高く、計算上はメタボ解消により最大約9,600億円の医療費削減できるという試算もあります。高血糖、高血圧、脂質異常に対して有効な薬もたくさんありますがこれらの予防は本人の自覚と強い意志があれば何も薬に頼らなくても可能です。節制した毎日の生活を送り、暴飲暴食は避け、食事制限、適度な運動、ウォーキング等でかなり予防できます。

また寝たきりの植物状態の老人の問題もあります。意思疎通ができない、しゃべれない、自分の気持ちや感情が無い、嚥下ができず食事を自分で経口摂取できない、これらの症状が回復不可能な老人に胃に穴を開けてチューブを挿入し(胃瘻)、これから無理矢理栄養と薬を流し込んだり、高カロリーの点滴をして命をつなぐというようなことが本当にその人にとって幸せであるかどうかを今一度考え直す必要があるのではないでしょうか。また癌の末期患者者や高齢者などの終末期医療も問題になります。根治不可能なこのような人に呼吸が止まったからといって口から太いチューブを気管に入れて(気管内挿管)人工呼吸を行い、血圧を上げる薬(昇圧剤)やその他の高価な薬を多量に使うこともいかがなものかと思います。死生観や生き方には各人いろいろ考えがあるため、終末期医療は倫理的哲学的な部分も多々ありますがこのような病状に対しての治療について、社会的なコンセンサスを得ることが大切と思います。欧米ではこのような延命治療を受ける老人、患者は殆どいません。

2人に1人は一生のうちに体のどこかの癌になる時代になりました。早期に癌が発見されれば、進行がんに比べて、生存率が高くなるだけでなく、治療による本人の身体的負担も軽く、抗がん剤の必要がない場合も多く、医療費も抑制できます。日本のがん検診受診率は欧米に比べると低いのです。欧米ではがん検診受診率が70%以上ですが、一方日本では男性のがん検診率は肺がん51.0%、胃がん46.4%、大腸がん44.5%で、女性では、肺がん41.7%、大腸がん38.5%、乳がん36.9%、胃がん35.6%、子宮頸がん33.7%となっています。特に女性の乳がん、子宮頸がん検診率はOECD加盟国30カ国の中で最低レベルに位置しており、アメリカの約半分です。

病気は待ってくれません。病気の予防と早期発見、早期治療が第一です。皆様の健康のお役に立てるように佐田病院は今年も努力してまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。

当院には地域包括ケア病棟が60床あります。昨年の稼働率は80%前後でした。
公的病院から退院していきなり自宅に帰るのが不安な患者さんのリハビリを提供できますので利用して下さい。
佐田病院は皆様に信頼され、ご期待にそえる病院となるよう今後も努力して参ります。

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