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ソケイヘルニア

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成人の鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)は自然に治ることはなく、放っておくとヘルニア嵌頓(かんとん)などの重大な合併症を起こすことがあり、治療には手術が必要です。
近年では人工補強材を使ったテンションフリー法が主流となっており、手術時間の短縮、術後の痛みも少なく、早期に社会復帰できるようになりました。

ソケイヘルニアとは

一般に脱腸と呼ばれる良性の病気です。

小児と成人では原因が違い、治療法も異なります。小児の鼠径ヘルニアは自然に治るケースもありますが、成人の鼠径ヘルニアは加齢とともに下腹部から足の付け根(鼠径部)の組織が脆弱になり、その部分からおなかの中の脂肪や腸が腹膜の袋に入ったままに飛び出してくることによって起こります。 成人の鼠径ヘルニアはお薬で治すことはできず、治療には手術が必要となります。

ソケイヘルニアには3つの種類があります

(1)外鼠径ヘルニア

鼠径靭帯の上で、外側から出てくるヘルニア。
鼠径ヘルニアでは一番多いヘルニアです。

(2)内鼠径ヘルニア

鼠径靭帯の上で、内側から出てくるヘルニアです。

(3)大腿ヘルニア

鼠径靭帯の下から出てくるヘルニア。
出産を経験された痩せ型の女性に多く見られます。


ソケイヘルニアと診断されたら

鼠径ヘルニア(脱腸)を“治す”方法は手術だけ

成人の鼠径ヘルニア(脱腸)は自然に治ることはありません。また、有効なお薬や運動療法もなく、手術のみが”治せる”治療です。
ヘルニアバンド(脱腸帯)を使用している方もいらっしゃいますが、これらは鼠径ヘルニアを治すものではなく、外から押さえることにより、一時的に鼠径ヘルニアの症状を軽くする対症療法です。
最近では、ヘルニアバンドはむしろ圧迫により皮膚障害や精巣(睾丸)萎縮を招くおそれがあるとされており、お勧めできません。
鼠径ヘルニアは良性の病気ではありますが、放置すると嵌頓(かんとん:飛び出した部分が元に戻らなくなること)になることがあり、緊急手術が必要になることもあります。嵌頓(かんとん)は鼠径ヘルニア患者全体の約5%程度に起こると考えられていますので、スケジュールのよい時期を選び、早めの手術治療を受けましょう。


“安心”は医師や看護師への相談・質問から

最初に医師と相談し、手術の日程を決めます。鼠径ヘルニアの治療は、弱くなった組織を補強する手術です。手術法は補強のためにメッシュ(ポリプロピレンというプラスチックの一種を使った網)を用いた手術(メッシュ法)と、メッシュを用いず弱いところを直接縫い合わせる手術(従来法)とに大別されます。メッシュは体に非常に優しい素材で、再発率が低いため(メッシュ法 約1%、従来法 約10%)ほとんどの施設でメッシュ法が行われていますが、一部の患者様(若年者、妊婦など)には使用しないこともありますので医師にご相談ください。

手術前に必要な検査(術前検査)が行われます。通常は、採血、検尿、心電図、レントゲン撮影などの一般的な検査です。
検査に問題がなく、手術日が決定した場合、手術前や手術当日に医師や看護師から、病名、手術法、麻酔法、手術内容と時間、食事や運動など、手術前後の生活上の注意や手術直後、退院後の経過や注意について説明があります。その内容で解らないことや希望などがあれば、医師や看護師に質問や相談をして安心して手術を受けてください。

※この記事・写真等は、(株)メディコンの許諾を得た上で転載しています。
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